台湾CIATと共同で850MHz帯Wi-Fi HaLow実験@台湾を始動

この度AHPCは、台湾雲端物聯網産業協会(CIAT)の多大なご尽力のもと、同協会の協力を得て、以下CIATのニュースリリースの通り850MHz帯Wi-Fi HaLow実験網トライアルを共同で実施することとなりました。

トライアルの概要は「こちら」をご参照ください。

【CIAT ニュースリリース】

台湾雲協と日本AHPC、850MHz帯Wi-Fi HaLow実験網計画を始動
Sub-1GHz帯IoTにおける台日協力を強化し、台湾産業の日本市場への早期展開を支援

日本の802.11ah推進協議会(AHPC)は本日、台湾雲端物聯網産業協会(以下、台湾雲協/CIAT)と協力し、Wi-Fi HaLow(802.11ah)850MHz新周波数帯の実験網計画を開始することを発表いたしました。本計画は、国を越えた技術交流と実地検証を通じて、Sub-1GHz帯の長距離・低消費電力通信技術の発展を促進し、台湾のIoT関連企業が日本市場における新たな広域IoTビジネスチャンスを早期に獲得できるよう支援することを目的としています。

今回の日本AHPCとの850MHz新周波数帯における実験網テスト計画は、単なる技術検証に留まらず、台日の産業チェーンが早期に連携するための重要なマイルストーンとなります。本実験網を通じて、台湾メーカーは国際規格が正式に確立される前から検証や製品の最適化に参画することができ、日本市場参入への準備を整え、競争優位性を強化することが可能になります。

日本の周波数政策変更に伴い、850MHz帯が新たな戦略拠点に

現在、日本におけるWi-Fi HaLowは920MHz帯を使用し,送信電力やDuty制限の規定のもと,既存のLPWAより高速なデータ伝送やリアルタイム映像伝送などの用途で使われています。スマート農業,防災モニタリング、スマート製造,高齢者ケアといった新たな幅広いニーズに応えるため,総務省(MIC)は2024年に845-860MHz帯の再編計画を始動し,次世代広域IoT技術向けに850MHz帯を割り当てる予定です。

日本AHPCの小林忠男会長は、「台湾雲協の協力を得て実施する850MHz帯の実験網テストは、Wi-Fi HaLowの新周波数帯導入を大きく前進させるものです。将来的に、より高い送信出力と帯域幅の確保、さらに既存の送信時間制限の撤廃が可能となり、広域IoT市場の急速な拡大を牽引するでしょう」と期待を寄せています。

NCCへ実験網を申請、2026年上半期に台湾での実証実験を開始

「Wi-Fi HaLow 850MHz 新周波数帯実証実験プロジェクト」には、すでに台日の主要メーカーやチップベンダーが参画しています。現在は、デジタル発展部(MODA)および国家通信伝送委員会(NCC)に対し、実験網の申請手続きを開始しており、周波数割り当てやテスト計画の調整・審査を進めています。本プロジェクトでは、多様な実地テストを通じて様々な応用シーンにおける伝送性能、浸透能力、低消費電力性能を検証し、実運用データを蓄積します。これらの検証は、今年上半期中に順次完了する見通しです。

台湾産業の日本IoTサプライチェーンへの早期参入を支援

本プロジェクトは台日間の産業チェーン協力を促進し、国際競争力を備えたWi-Fi HaLowエコシステムの段階的な構築を目指します。これにより、スマート農業、スマートシティ、防災モニタリング、スマート製造など、幅広い分野でのクロスドメインな応用機会を創出します 。現時点で、台湾側からは智邦(Accton)、卓越電子(AsiaRF)、啟碁(WNC)、誠釱(Alfa Network)、亞旭(Askey)、海華(AzureWave)といった主要ネットワーク機器メーカーが参画を表明しています。また日本側からは、NTT東日本、富士通クライアントコンピューティング、フルノシステムズ、ビートクラフト、Silex、BeMapなどが来台し、実地検証に参加する予定です。さらに、Wi-Fi HaLowチップベンダーの二大巨頭であるNewracomおよびMorse Microからの強力なサポートを受けます。

今回の協力が技術検証および産業連携における重要な段階であります。実験網テストに参加することで、台湾のネットワーク機器メーカー、センサーメーカー、システムインテグレーターは、製品の最適化を行うことができ、将来の市場導入や認証にかかる時間を大幅に短縮でき、国際的な影響力を持つ Wi-Fi HaLow 産業エコシステムの構築を目指します。台日市場のみならず、将来的には欧米諸国を含む、より広大なグローバル市場への展開とビジネスチャンスの創出を図ってまいります。

CIATリリース(原文)は「こちら」