AHPC会長 年頭ご挨拶

802.11ah推進協議会
会長 小林 忠男



新年あけましておめでとうございます。

まず初めに、日頃よりAHPCの活動に多大なるご支援とご協力を賜り、心より御礼申し上げます。おかげさまでAHPCは創立から6年を迎え、会員数は190を超えるまでに成長いたしました。これもひとえに、皆様のご支援とご協力の賜物であり、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

802.11ahの規則化から2年が経過し、昨年は商用化が本格的にスタートした重要な年となりました。AHPCでは、ワイヤレスジャパンへの出展や、台北のCOMPUTEX開催時にCIATとのワークショップおよびフォーラムを実施し、802.11ahの認知拡大と市場創出に向けたプロモーション活動を積極的に推進してまいりました。これらの活動を通じて、国内外の多くの企業や団体と連携しながら市場の活性化を図っております。

この結果、昨年と比較して対応機器の種類も大幅に増え、多様なユースケースの実現が可能となりました。特に、IoT時代における高性能で柔軟なソリューションが次々と登場し、各業界からの関心と期待が一層高まっていることを強く実感しております。

また、νLABはオープンから1年を迎え、昨年9月には展示品のリニューアルを実施しました。展示内容やデモもさらに充実させ、最新の802.11ahソリューションを直接体験できる場として、多くの方々にご来訪いただきました。今年もCIATの皆さんや国内の関連ベンダの皆さんと協力しながら展示内容をさらに充実させ、より多くのユースケースや実証実験を紹介してまいります。会員の皆様にはぜひνLABに足を運んでいただき、最新技術の可能性を体感していただきたいと考えております。

さらに、850MHz帯の周波数拡大に向けた取り組みも大きく前進しております。現在、技術的条件の決定が最終段階に入っており、制度化についても920MHz帯と同様に使い勝手の良い形で新たな市場を創出できるよう、積極的に準備を進めております。これにより、より広範なユースケースへの展開と市場拡大が期待されています。

2025年は、これまでの成果をさらに発展させる重要な年になると考えております。特に、920MHz帯の本格展開と850MHz帯のさらなる周波数拡大に向けた取り組みを推進し、次世代の無線通信インフラの確立を目指してまいります。また、AHPCとしては全メンバーの事業拡大を引き続き全力でサポートし、ビジネス機会の拡大と実現を支援していく所存です。

最後になりますが、AHPCはこれからも皆様と共に成長し、802.11ahのさらなる発展を実現できるよう努めてまいります。本年も変わらぬご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

AHPC会長 小林 忠男