無線LANビジネス推進連絡会(Wi-Biz)と合同でオンラインセミナーを行いました


  無線LANの健全な普及・拡大に向けた啓発活動、情報発信、災害時対応等、連携・協調が可能で有用な取り組み、無線LANビジネスの更なる発展と拡大を目的とした会員間の情報交換並びに共有、無線LANに関する新技術調査及び技術情報の発信を目的に活動している「一般社団法人 無線LANビジネス推進連絡会」と802.11ah推進協議会合同で、2021年4月14日に、オンラインにてセミナーを行いました。


  最初に、開会の挨拶として小林会長からご挨拶をさせて頂きました。

  小林会長から参加者に対して、802.11ah推進協議会の設立の背景、これまでの2年半に及び協会の歩み、規則化に向けた取り組み状況の他、コロナ禍における無線、特にWi-Fiの果たしてきた役割と更なる発展に向けた取り組みの必要性をお伝えしました。更にデジタルトランスフォーメーションにおけるプライベートな無線ネットワークが、日本だけでなく世界的に広がっていくだろうという展望と、その中で802.11ahを初めとする規格が今後重要な役割を果たすであろうという考えをお示ししました。


  続いて、鷹取副会長より802.11ahの技術と実力、制度化状況についてご紹介させて頂きました。

  鷹取副会長からは、802.11ahの特徴と、協議会で測定した920MHz利用状況調査結果、実フィールドでの802.11ahの伝搬試験結果をご案内しました。また802.11ah推進協議会が進めている国内利用開始に向けた活動状況、920MHz帯での制度化のポイント、更に新たな周波数での802.11ah利用に向けた活動をご紹介し、セミナー参加者に向けて制度化の見通しをお伝えしました。

 

  鷹取副会長に続き、酒井運営委員より802.11ahを活用した取り組み事例をお伝えしました。

  酒井運営委員からは、802.11ah推進協議会のマーケティングTGによる、802.11ahを活用した複数のユースケース事例をご紹介しました。また昨今のスマートシティを実現するために複数のネットワークサービスが活用されている現状と、802.11ahが基盤として期待されていることを事例を元にお伝えし、802.11ahの可能性をお伝えしました。


  酒井運営委員に続き、藤井運営員より802.11ah対応のアクセスポイントに向けた取り組みをご紹介させて頂きました。

  藤井運営委員からは、デバイスの観点から見た802.11ahの優位性をご紹介することに加えて、802.11ah対応アクセスポイントの活用イメージをお伝えしました。802.11ah対応のアクセスポイントが描くシステム像を通じたエコシステムの必要性と、商品化の見通し、今後の802.11ah推進協議会のプロモーション活動をご案内させて頂きました。


  最後に、802.11ahの実証実験に参加頂きました、神奈川県水産技術センター相模湾試験場の鎌滝様より、802.11ahに対する期待をお伝え頂きました。

  鎌滝様からは、昨今の水産業を取り巻く状況変化、神奈川県における定置網を初めとする漁業の営みを背景に、水産資源の適正管理に向けた802.11ahの有効性と、国内利用に向けた期待をお話頂きました。


※鷹取副会長と酒井委員の講演抄録が無線LANビジネス推進連絡会のメールマガジンにて配信されました。
      鷹取副会長の講演抄録はこちら
      酒井委員の講演抄録はこちら


 今後も協議会は、IEEE802.11ahの特徴や今後の動向を、様々な場を通じて情報発信して参ります。


【参考】「一般社団法人 無線LANビジネス推進連絡会(Wi-Biz)」
無線LANビジネス推進連絡会 ホームページ / メルマガ5月号トップページ