■IoTに最適なWi-Fi規格「IEEE802.11ah」日本初の実証実験開始!

～実験試験局免許を受け5/29から開催される「ワイヤレスジャパン2019」にて初公開～

　802.11ah（Wi-Fi HaLow™）は、920MHz帯の周波数を利用する通信手段のひとつで、特にIoTの通信システムとして様々な分野で活用が期待される、新しいWi-Fi規格です。
　920ＭＨｚ帯を利用した通信システム（LPWA※）は国内でも既に活用されていますが、802.11ahは、「Wi-Fiの伝送距離が拡大」「端末・アクセスポイント・クラウドまでエンドエンドでユーザが自由にネットワーク構築可能」 「フルオープン・ＩＰベースのWi-Fiファミリー」「数Mbpsクラスのスループット」という特徴を持つことから、より多様なユースケースへの適用を実現し、インダストリーやホーム、オフィス等の様々な領域で、 社会的課題解決に向けた新たな手段を提供できる規格になると期待がされています。

※：Low Power Wide Area の略語で、消費電力を抑えて長距離の通信を実現する通信方式

　この度の総務省から協議会に対する実験試験局免許の交付は、日本国内における802.11ah活用に向けた大きな一歩となります。なお、802.11ahの実験試験局免許は、本免許が国内初となります。
　協議会は実験試験局免許の交付を受け、5月29日より東京ビックサイトで開催される「ワイヤレスジャパン2019」において、802.11ahを用いて、実際の電波を発信した公開実証実験を実施します。
　802.11ahは、「インダストリー」「ホーム」「オフィス」「インフラ」「モバイル」等、多様な分野において、これまでにないユースケース・価値を生み出します。 協議会のホームページでは、802.11ahのユースケースを多数紹介しております。
　協議会としては、今回の公開実証実験や今後の実証実験を通じ、国内外の様々な方々と、802.11ahを用いたユースケースやビジネスの拡大をめざして参ります。 展示ブースでは、説明員が802.11ahの可能性を体感できる環境を準備して皆様をお待ちしておりますので、お気軽にお立ち寄りください。

• １．　公開実証実験の内容
  
  • 全国的に課題となっている鳥獣害対策のユースケースを想定した公開実証実験を実施します。既存のLPWAでは実現が難しい画像/映像の送受信や、既存のWi-Fi規格と比較した伝搬距離の優位性をご確認いただけます。

  

  

  
  

• ２．　展示予定の802.11ah製品
  • ・AdvanWISE, Corp.：トライバンドIoTゲートウェイ（920MHz/2.4GHz/5GHz）及び 　　　　　　　　　　アクセスポイントの静態展示
    • AdvanWISEは2016年11月に創立され、台湾を拠点とする産業用IoTソリューションのODM専門メーカーです。主にWi-Fi HaLow、Super Wi-FiとLoRa製品の開発、設計及び製造をしています。
    
    
  • ・㈱ビート・クラフト：802.11ah組込み用モジュール(Raspberry Pi 3対応)の静態展示
    • 株式会社ビート・クラフトは、独自のハードウェアやソフトウェア技術を組み合わせ、データ収集に必要なセンサーデバイス、環境や通信条件に対応したゲートウェイの開発など、目的に応じた最適なIoTソリューションを提供しています。
    
    
  • ・NEWRACOM, Inc.：評価用キット NRC7292 EVK
    • NEWRACOM, Inc.は、2014年米国カリフォルニア州アーバインで創業され、世界初のWi-Fi HaLow(IEEE802.11ah)準拠のLSI（NRC7292)をリリースしたSOC （System on a chip）サプライヤーです。今般の公開実証実験では、同規格準拠のLSI（NRC7292）が実装された評価用キットNRC7292 EVKが使用されております。
  
  
• ３. 実施日・場所
  
  • ２０１９年５月２９日（水）〜５月３１日（金）
  • 「ワイヤレスジャパン２０１９」 東京ビッグサイト西３・４ホール　ブース番号６１３
  • http://www8.ric.co.jp/expo/wj/
  
  
• ４. カンファレンス
  • ５月３１日（金） １６時００分〜１６時２０分
  • 展示会場内 第７会場にて、講演を開催いたします。